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老後の自立のために心がけること。

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誰もが老後はできるだけ人の世話にならずに暮らしたいと願うもの。
そうはいっても、加齢によって段々と身体の自由が利かなくなって行ったり、
思わぬけがをしたりしてしまったり、自分だけではどうにもならない場面が出てくることも。

今回は、老後の自立した生活とはどういうことなのかについて考えてみたいと思います。

ADLとIADL

老後の自立度についての指標となるのがADL(日常生活動作)とIADL(手段的日常生活動作)です。一般の方には聴きなれない言葉だと思いますので、説明すると、
ADLは、いわゆる日常の基本的な動作のことです。

つまり、

  • 食事
  • 移動
  • 排泄
  • 入浴
  • 更衣
  • 洗面

このような、生活における基本行為をどこまで自分でできるか、というものです。
これは高齢者に限らず、病気や、けがなどで体が不自由な人の生活の指標を現すものでもあります。

それに対して、IADLは、ADLよりも複雑で判断力が求められる動作になります。

  • 電話使用
  • 買い物
  • 食事の準備
  • 家事
  • 洗濯
  • 移動
  • 服薬管理
  • 金銭管理

上記8項目に対して、どの程度維持できているかを見る指標です。

これに関しては、アメリカの心理学者、
M・Lawtonによって発案されたLawtonの尺度がもっとも有名です。

チェック表
Lawton(ロートン)の尺度

IADLの低下が問題視されているのは、ADLに障害が起きる前段階となるからです。

IADLの中でできなくなった動作がある

生活するための基本的な動作(ADL)の一つができなくなる

それに対しての介護が必要になってくる

という連鎖が起こってきます。

IADLを維持できれば、ADL低下を防ぎ、介護されない自立した生活を送ることができるということになります。

IADLは年齢だけでなく、生活環境や精神的なストレスなども大きく影響します。

IADLが低下してきたら

介護サービスの利用を検討するのも一つの方法です。

例えば、以下のようなサービスがあります。

  • ホームヘルパー
  • リハビリに特化したデイサービス
  • 配食サービス
  • 介護予防ケアマネジメント

しかし、便利だからと言って、すべてを頼ってしまうと、
あっという間に、ひとりでできていたこともできなくなってしまいます。

  • 自分でどこまでできるのか
  • 手助けがあればできるのか
  • 全くできないのか

周囲は、本人がどこまでならできるのか見極め、それをサポートする姿勢が大事です。

まとめ

私のように老人と呼ばれる年代にとっては身近なお話です。
ついうっかりこの記事を開いてしまったお若い方は、
ご両親の暮らしについても考えるきっかけになったのではないでしょうか。

いずれは訪れる介護問題。
まずは自立した生活を送れるよう、できるだけ自分のことは自分ですること。
適度に出かけたり、人と会うことも自立度を保つのには大切です。

ロートンの尺度を参考に、自分がどれくらい自立できているか、
また、むずかしくなっていることはないか、チェックしてみるのもお勧めです。

ちなみに私、7番の服薬管理がすでに危ういときがあります😅

最後までお読みいただきありがとうございました。
次回は介護について、考えてみたいと思います。

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