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隙間時間は現実逃避の時間です

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子どものころの夢は「マンガ家になること」だった私。
そもそもひとりっ子で暇な分、空想と妄想の世界に生きているような子どもだったので。
当時から好きだったのは、少女漫画よりも、SFものだったり、少年漫画系のもの。
少女漫画のキラキラした女の子の世界は、どうにも居心地が悪くて、それよりも主人公が敵と戦ったり、成長していく姿が描かれているもののほうが、なじみ深い世界でした。

しかしながら、時の流れとともに、マンガの世界はどんどんとジェンダーレスになっていき、女の子だから、男の子だから、という理由で読むものがわけられることはなくなってきました。
現に、昨今ヒットしているマンガはどれも少年誌のものだったりしていますよね。

本は絶対、紙派、の私でしたが、スマホでWebマンガを読むようになり、再びマンガの世界にどっぷりと浸っています。広告で気になった作品をついついチェックしてしまって、今のところ、「ピッコマ」と「LINEマンガ」のアプリだけはインストールしちゃいました。
課金は基本しないので、一日に読める話数に制限があったりするけれど、隙間時間にちょうどいい気分転換にもなり、いろんな作品を読んでいます。

今お気に入りの作品は、

阿賀沢紅茶『正反対な君と僕』集英社〈ジャンプ・コミックス〉


主人公の女の子、鈴木はいわゆる陽キャだけど、人の目を気にして流される自分とは正反対の、常にぶれない谷くんのことが好き。
素直になれなかった鈴木が思い切って告白し、ふたりは付き合うことに。

という、ありきたりな内容にも思えるのだけれど、この鈴木が何しろかわいい。
にぎやかでいつも元気いっぱいなのに、谷くんの一挙手一動に悶えるあたり、素直に共感できるし、とにかくかわいい。
普段目立たない谷くんが鈴木を一生懸命に知ろうと努力する姿に、見ているこちらまでキュンキュンしてきます。

何せ絵がポップなので、見ているだけでも楽しい気分になります。

でも、この谷くん、どこかで見たような、と考えたら、

安藤ゆき 『町田くんの世界』 〈マーガレットコミックス〉

町田くんでした。
見た目が?いいえ、違います。
常に自分の世界を持っていて、流されない、そんなところがそっくりだな、と思いました。
町田くんもその天然ぶりと、純粋な優しさでキュンキュンさせてくれます。

たまにはこういうキュンキュンする世界を味わって、しばし現実逃避をする時間を持つのもいいものです。

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